泡盛は、瓶詰め後も熟成するの・・・・?

陶器のかめ

はい、熟成いたします。

泡盛の熟成方法には@甕(陶器のかめ)、Aタンク、B瓶、と大きく3つに分けられます。 
甕熟成は昔からの熟成方法でおもに高級古酒貯蔵に利用されています。 
タンク貯蔵はその容量の大きさから大量の泡盛を熟成するのに用いられ最も一般的です。

さて、問題の瓶貯蔵は一部の蔵元でしか採用されていません。理由は、瓶で保管するには、相当の大きなスペース場所が必要なことと手間がかかることです。

ご存知のようにワインや清酒は瓶で貯蔵することが多いのですが、そのアルコール度数が低いためと温度を低温(定温)にしなければなりません。


ステンレス製のタンク 瓶(びん)
 また、ワインは醸造酒(泡盛は蒸留酒)のために何年後に一番良い状態に なるかが難しいのです。 
たとえば、高級ワインでも10年後には最高の状態でも11年後には品質が急激にダウンすることがあるのです。
しかし、泡盛(蒸留酒)はアルコール度数が高くアミノ酸等もかなり低いために年数を重ねるたびに、まろやかになり、古酒(クース)として価値が高まるのです。

   2003年5月に古酒表記基準が改正

古酒表記基準が改正され、3年以上貯蔵された泡盛100%が古酒になります (3年未満は一般酒です)。    
つまり、○年古酒と表記するには○年古酒が100%でなければなりません。                  
従来であれば、○年古酒が51%以上ブレンドされていれば、その泡盛は○年古酒と表記できていました。


現在、私も各種泡盛の古酒・古酒ブレンド(古酒と一般酒の混合酒)が、いったいどのような比率でブレンドされているのか調査中ですが、なかなか難しいです。中には7年古酒が90%で18年古酒が10%の比率で7年古酒と表記されている泡盛(お得)なものもあります(古酒表記上問題なし)。


  ほとんどの泡盛には、瓶詰め月日が記入されています。

この意味は直接製造日という意味ではなく、飲むときに、この泡盛は瓶詰めされてから何年経っているのかな?というように見るために記入されているのです。

もし、あなたの持っておられる泡盛の瓶詰め月日が 2000年6月としましたら、その泡盛は、すでに5年貯蔵泡盛ということになります。さらにその泡盛が5年古酒でしたら、現在は10年古酒というプレミアになるのです。 私も100年熟成された泡盛は飲んだことがありませんが、泡盛には基本的に賞味期限は無く、瓶詰めされてからも熟成されて美味しい泡盛になっていくのです。


沖縄では、買っておいた泡盛を何年か先の記念日のために、家で寝かせて熟成される方も多いのです。 
もちろん日光(紫外線)にさらしては保存の意味がありませんので、ご注意を!! 
尚、温度はあまり関係ありません。沖縄は亜熱帯地域ですから(^^;